以前の職場でやった仕事が、ようやく出版されることになりました。
タイトルは「Cosmic history of chameleonic dark matter in F(R) gravity」です。
Physical Review D(PRD)から出版されたバージョンはこちら
去年の八月の終わり、雑誌に投稿したのですが、色々あって一度取り下げて、PRDに再投稿、という経緯があります。そのせいで、やたらと時間がかかってしまいました。。。
元々のアイディアは、博士課程1年のときに思いついたものです。宇宙に存在する暗黒エネルギーと暗黒物質をどう説明するか、という2つの問題を、1つの理論で統一して解決しようというものです。
思いついてすぐ指導教員に話に行ったら、すでに指導教員が論文で書いていた、という悲しいスタート。
ですが、そのアイディアをさらに磨き上げることで、最終的には新しい結果を出すことができ、論文として出すことができました。結局、論文が出せたのは博士課程の終わりで、3年近くかかっています。
ちなみに、その論文を元にして博士論文を書いてます。
今回の仕事は、最初の仕事をアップデートしたものです。前回できなかったことを、何とかして解決してみました、という感じです。最初、解決方法を思い付いたときは「こんなの誰も思いつかないだろ」と考えていたのですが、それも、すでに別の人がやっていました。。。
自分が考えていることって、大体、他の人も考えているんですよね。←これ、大事なことだと思います。
いずれにしても、僕一人では決してできなかった仕事で、よい共同研究者に巡り合えたと思っています。今回の仕事をさらに発展させる形で、すでに新しい仕事も始めています。
乞うご期待